つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

c2_短編(5冊以内)

彼方のアストラ

SKET DANCEの「篠原健太」のSF連載なんて、どうせテクニカルな伏線に走り過ぎた作品だろう、と手を出していなかったのだが、ぬる太さんのブログで絶賛されていたので購入する事にした。結果、これが素直に最高だった。 nuruta.hatenablog.com もう本当にここ…

レベルE

既に20年近く前の作品になりながら、今もって根強いファンを持つ本作。 幽遊白書で少年マンガの落としどころを見失った作者「冨樫義博」が、自身の欲望と趣味の全てをさらけ出した本作は、全3冊という短さとあいまって確かに、作者の最高傑作と呼ぶに相応…

コンバット☆ハイスクール

非常に懐かしい「永野あかね」作品を物凄く久しぶりに読み返しての感想は、時代に合わなかった惜しい作品だった、という事である。 傭兵育成の特殊な高校という設定に巻き込まれ型の主人公と可愛い女の子キャラ。原案には、後にメタルギアシリーズに関連しく…

ピンポン

「松本大洋」は、読むのが難しいパターンの作品が多いのだが、恐らく、最もエンターテイメントとして入りやすいのが本作「ピンポン」だろう。子供のころから卓球を愛するペコと、幼馴染のスマイル。歳を経るにつれて、徐々に変わっていく二人の関係と、その…

大トロ倶楽部

麻雀マンガの重鎮「片山まさゆき」がファミ通に連載していた頃の異色の作品。全2冊ではあるが、もともとがファミ通の4ページ程度の連載なので、連載期間はそれなりに長かった人気作である。当時の人気ファミコンゲームをベースに、色々な作品を混ぜ合わせ…

少年エスパーねじめ

一体なぜあの週刊少年ジャンプがこのマンガ家を採用しようと血迷ったのか今もってわからない天才作家「尾玉なみえ」 雑誌掲載から10年近くが経過した今もなお、ここまでカオスなマンガは正直少ない。その意味では最先端である。 ジャンプが誇る天才ギャグ…

サユリ1号

「村上かつら」の代表作といえば、やはりこれだろうか。自分の妄想の中の美少女とそっくりの人物が、現実に現れたら人はどんな反応をするのか。そんな思考実験ともいえる設定に、大学生活という不思議な時間軸と人間関係を絡めた本作の登場に、当時は随分と…

土偶ファミリー

主人公が土偶という謎の設定の学園コメディ作品。それが、土偶ファミリーである。作者「西川伸司」は、特撮映画のキャラデザイン等も手掛けるベテランで、本作は、土偶の参考書としてなぜか大英博物館にも展示されたことがあるのだから、まさに謎の作品と呼…

メイド諸君!

どうにも代表作に恵まれない、「きづきあきら」と「サトウナンキ」の夫婦コンビだが、強いてあげれば、本作が代表作ではないだろうか。偶然でメイドになった女子大生千代子と、メイドに憧れるオタク青年「鳥取君」の二人の関係を中心に描いた、メイド喫茶物…

ラッキーマイン

異色のテーマを追い続ける作者「鈴木マサカズ」による、人生における「運」をテーマにした本作。作中で、ラッキーマインと呼ばれる、運の鉱脈を持つ男として、命がけのロシアンルーレット繰り返す主人公を描いた本作だが、昨今流行りのデスゲーム系の作品と…

なぁゲームをやろうじゃないか!!

「桜玉吉」御大が、まだ精神を病みきっていない時代に書かれた謎のマンガである。 なぁゲームをやろうじゃないかのの頭文字をとって「なげやり」とつける辺りに、当時の御大の才能が光る。 ゲームのタイトルを全て不真面目に解釈し、全く関係のない無駄な話…

ソレミテ ―それでも霊が見てみたい

この作品を超える怪奇コミックには、多分もう出会えないかもしれない。 個人的には大好きだったが、恐ろしいので、家には置いておけない本作。ちなみにギャグマンガである。 どうしても幽霊が見たいマンガ家「小野寺浩二」と「石黒正数」の二人が、お互いに…

炎のニンジャマン

「島本和彦」90年代の迷作である。今でこそ有名マンガ家として活躍している作者だが、恐らくこの時代はマンガマニアは知っているが、一般大衆にはその名が知られていない不遇の時代だったと記憶している。そして、週刊少年サンデーを舞台に活躍していたのも…

雑居時代

久しぶりに読んだ「山内直実」である。外面抜群の才色兼備の万能委員長「倉橋数子」と、マンガ家志望の同級生「三井家弓」に、神経質な浪人生「安藤勉」の3人が、一つ屋根の下で暮らす、まさにタイトル雑居時代通りの作品である。山内作品の特徴なのか、80年…

γ-ガンマ-

また、萌え系ダークサイドに落ちてしまった、残念なマンガを読んでしまった。 ヒーローとは何か、という深いテーマに少年誌の絵柄を使って真っ向から切り込んだ面白いアクションマンガを読んでいると思ったら、次第に主人公姉妹の百合マンガになり、最後はエ…

大人スキップ

やはり「松田洋子」は鬼才だった。14歳の中学2年生の女子が、ふとした事故から眠りに入って、目が覚めたら40歳になっていた。そんな夢も希望もない状態からスタートした本作が全2冊で完結と知ったときは明らかに打ち切りエンドを想像していた。しかし、結果…

キャラメルタイム

生徒数の減少により廃校になることが決まった田舎の高校の図書館部に所属する主人公「百(もも)」。 幼い時に離れ離れになった幼馴染の「時(とき)」が田舎に帰ってくることになり、彼を無理やり図書館部に誘ったのはいいものの、「廃部になるから学校の図…

エオマイア

少年少女の刹那的な瞬間を描く作者「タカハシマコ」による、SFサスペンス作品。隕石が落ちる街と、身体が溶けていく住人という設定は、SF的ではあるが、作者の絵とマッチしている。この可愛らしい絵柄とミステリアスな設定という組み合わせは、マンガとして…

人は見た目が100%

オシャレに憧れる理系女子もどきの3人組が、毎回新しいテーマのオシャレに取り組むという、ありそうでなかった作品である。この手の女性雑誌におけるギャグ枠の作品は、ハマるときは本当にハマる面白い作品が出るので、本作も連載開始と同時に注目していたと…

残念博士

残念な博士と残念な助手による4コマだったり4コマでなかったりする残念なマンガである。作者「瀬野反人」の作品は、基本的にナンセンスやシュールさの極致にあるような作風なのだが、本作も、その流儀から外れていない。ただ、それが面白いと感じるかどうか…

まじめな時間

「月に吠えらんねえ」の「清家雪子」によるまじめな死後の世界の物語。不慮の交通事故に巻き込まれて死んでしまった女子高生「一紗」が自分の死後の世界を幽霊になって眺める事になる。死後の世界を描いた作品といえば、やはり、「吉富昭仁」の「ツレビト」…

カメントツの漫画ならず道

Webで好評を博した作者「カメントツ」がゲッサンに殴り込んできた本作も2巻で完結。内容的に面白くないというわけではなく、数多の大御所に、恐ろしく切り込んだルポをし過ぎて取材先が確保できなくなったという原因で、「ゲッサンの雇われ鉄砲玉」の異名に…

局地的王道食

「松本英子」のW完結フェアという事で、今回は、2巻で完結した局地的王道食。ちなみに局地的王道食とは、「作者のこころのだいじな食べ物」の事らしい。この作品、本当に好きだったので2巻で完結が非常に残念。異端の作者に相応しい、他の人がそこまで愛さな…

謎のあの店

松本英子がW完結フェアという事で、2作連続レビューとなる。まずは、3冊で完結となった「謎のあの店」から。作者が気になる、街中の不思議な謎のあの店に入店してしまうという怪しいコンセプトと、「松本英子」の作風が完全にマッチしており、この点は流石…

わたしの宇宙

登場人物が徐々に、自分たちがマンガの世界の住人である事に気がついていく、いかにもIKKIらしい意欲作である。この手のメタ作品はある意味誰もが一度は妄想する設定で数年に一度は作品レベルで登場して話題になるのだが、やはりオチが常に難しい。作者「野…

ハシレジロー

絶対に面白く才能があるのに、どうにも売れる作品に繋がらない作者「瀬川藤子」 お寺の次男坊に産まれた主人公ジローの仏教学校での日常を描く作品だが、今回もいつもと同じ水準で面白い。しかし、全2冊で打ち切り、勿体ない話である。ストーリー・絵・キャ…

ウツボラ

「中村明日美子」の描く可愛い女の子の物語も良いが、やはり、本作のような世界観こそ、この作者に相応しい。冒頭からの突然の女性の自殺と、彼女の双子を名乗る謎の女性と、行き詰まりの小説家。序盤からのミステリアスな雰囲気を最後まで保ちながら、全2冊…

ぼくと姉とオバケたち

まだまだマイナーだった時代の「押切蓮介」が描いた得意のお化けギャグを使った4コマ作品。作者にとっての初のシリーズ完結作品という事で、確かに時間軸的には「でろでろ」より少しだけ早く完結している。お化けをぶん殴ってギャグにするというジャンルは、…

(ニコ)完全版

自分の生き方に悩んでいる少年少女たちの前に突如現れる不思議な少女「ニコ」。彼女と出会ってしまった事で、人生を翻弄される登場人物たちの様子は、ある意味「笑ウせぇるすまん」の世界なのだが、少女「ニコ」が万能の存在ではない為、色々なパターンのオ…

火消し屋小町

元々、社会派の作品が描けるバックグラウンドのある、「逢坂みえこ」だったが、近年は育児、アスペルガー、認知症、とキャリアを積むにつれて良い漫画を排出している気がする。そして、その辺りのジャンルに明確に踏み込み始めたのが、本作「火消し屋小町」…