知っている人は知っている、
マンガで人生を描く作者「業田良家」
本作は、映画化などもしてしまい、ちょっと有名になりすぎてしまったが、
感動を期待して読むような、そういった類の作品ではない。
あくまでくだらない4コマ漫画として
楽しむべき作品である。
そして、そんな4コマ漫画なのに、後半にいくにつれて、
読むのがやめられなくなり、最後には泣かされる。
そんな愛すべき作品だ。
ただ、期待し過ぎると泣かないかもしれないし、
若いうちは何が面白いのかわからないかもしれない。
けれども、年を取るほどになんだか泣けてくるし、
きっと、人によって泣けてくる場面も違う。
そんな味わい深さと懐の深さこそが、
「自虐の歌」最大の魅力なのだ。
期待せずに、なんだこのマンガは、
程度の印象で読み始めるのが一番である。