2020年代男性系
妖怪バディの初期衝動は魅力的だが古さと散漫さが足を引く、独特の手触りを試したい人向け作品
新しいきみへ(三都慎司)は前情報なしで読むほど刺さる構成が魅力。1巻では見えない核が2巻から加速し終盤まで牽引力を保つラブサスペンス。
やせましょうは理屈派の作者「小林銅蟲」が多彩な減量法を横断検証し、食と行動を論理で整える視点と等身大の葛藤を描く実録
きみのご冥福なんていのらないは、ラブコメ導入から死別の予感へ滑らかに転じ、緊迫と余韻で胸を締めつける恋愛ドラマ。同居の秘密が物語の痛みを浮かび上がらせ、読後に静かな余韻が残る。
『SSSS すぎむらしんいち短編集』は、多彩な作風と斬新なギミックが光る逸品。冒頭短編から「nUMA」「夜明けの漫画描き」「こども探偵物語」「1983」まで粒揃い。
『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』レビュー。千嵐まひな×間九部薫のバディが怪異に挑む、永椎晃平の描写力と独自性が光る佳作。終盤の失速は惜しい。
87字 福満しげゆき『僕の小規模な失敗』『僕の最後の失敗』を通し読み。私生活エッセイの暗さから家族の平和へ、20年の変化と余韻を丁寧に辿る総括レビュー。読み順や見どころも簡潔に整理。
岩崎真の人のために働くは、導入の臨場感と現代的テーマが秀逸な一方、終盤は詩的独白が増して物語が後退し、抽象性と余白の多さが評価を分ける思索的な問題作。読後の賛否が割れる
複雑なルールとループ構造を核にした物語が、見開き演出と巧みな伏線回収で熱量を極限まで高める。序盤の粗さを超え、描き下ろしまで美しく畳む『アンデッドアンラック』短評。
偽札を無限に生む力を軸にインフレの仕組みを描く稀有な経済漫画。徹底した偽札づくりの描写と悪役の存在感が物語を牽引し、知識とエンタメが両立する読後感。
ボクらはみんな生きてゆく!は中年の転身を描くサバイバル×キャリア論。天然食材ハンターとして獲るから解体販売までが並走し、危うさと痛快さが交差する実践記録を要点で紹介する
父娘ぐらしは中年の独身マンガ家が幼い娘の父になる日々をユーモアと温かさで綴る実録コミックエッセイ 生活の機微と親子の距離が近づく手触りが心地よい 等身大の戸惑いも丁寧に描く
タイザン5『タコピーの原罪』は、ジャンプ+連載の上下巻短編。連載時の衝撃と読後の賛否が交錯。設定と伏線回収、終盤の畳み方とタイトル回収、キャラ造形も検証するレビュー。
北区赤羽が完結した以上に、壇蜜との結婚で話題をさらった「清野とおる」だったが、相変わらずのテンションの最新作に安心。どの話も味があって面白いのだが、後半収録の話の方が個人的に好みで、「事故物件夫婦」や「入れない路地」あたりがお気に入りであ…