江戸時代の料理本「豆腐百珍」に出てくる豆腐料理
百種類を全て作るという荒行に挑む作者、
「花福こざる」によるエッセイマンガ。
正直、地味な表紙と作風にあまり期待していなかったのだが、
マンガのレベルといい、出てくる料理の薀蓄といい、
予想以上に面白かった。
簡単な豆腐料理から面倒くさいものまで色々あり、
読めば一つは豆腐料理が作りたくなること確実な本作。
1,000円越えの定価に若干抵抗があるだろうが、
百品作った作者の苦労に免じて、是非購入してあげたい作品だ。
そして、前作を読んだ時から面白さを感じていたが、
先日、続編も発売されたので、やはり人気は高かったようである。
最近よくある安上がりなグルメマンガではなく、
作者が足かけ5年もかけて作り上げた
豆腐料理200品の物語を是非楽しんで頂きたい。
ちなみに天明の時代に発売された豆腐料理本はまだ続きがあるようで、
作者は嫌がっているが、また次回作が読みたいものである。