ついつい魅かれてしまう
そのタイトルに釣られて購入。
新人マンガ家としては悪くないレベル。
表題作は、あまりに唐突に終わるため、
若干拍子抜けするが、それでも読めないレベルではない。
短編集の中身は玉石混合で、
個人的には母娘のさりげない日常を描いた
「メモリーズ」が面白かった。
よく見るようで味わい深い独特の絵と、
作品と馴染むテンポの良さからも、
課題はやはりストーリー性。
この透明な絵にはもう少しだけ、
意味深なストーリーや哲学が相応しい。
是非「黒谷知也」の次回作が読みたいところ、
と前回レビューで書いていたら、
一冊面白そうな新作が増えていたので、
今度レビューする事にする。