読む前からどんな悲惨な結末になってしまうのかが恐ろしくて、
なかなか手を出せなかった本作をついに読了。
まえがきの段階から既に不穏な要素だらけで、
いつ不幸が訪れるのかびくびくしながら読んだが、
結果としては、想定する限り最も幸せな結末だったのではないだろうか。
前作が発売された時は、そのあまりに壮絶な素材感に驚いたが、
本作は、作者の精神が安定したせいか、読める物語になっている。
ただ、病気の影響か画力は前回よりさらに崩れている感もあり。
何はともあれ、レビューブログなので評価はつけておくが、
本作はマンガ作品としての評価を要する代物ではない。
作者「卯月妙子」の壮絶な人生を覗き見してみたい人が読む、
ある意味本当のドキュメント作品なのである。
その意味で、必ず前作と併せて読む事をオススメしたい。