「杉基イクラ」の出世作もついに15冊である。
ただし、最近の展開自体は非常に評価が難しい。
やはり「クイズ」という新ジャンルの難しさなのだろうか。
どうにも昔読んでいた程の面白さとカタルシスが
最近感じられない側面はある。
キャラクターに関しても、
主人公サイド以外のキャラクター数は増えてきて、
魅力的に育ってきている側面もあるのだが、
主人公サイドの魅力が弱い。
特に、知識系の作品なので、クイズに関するノウハウを絡めてしか、
主人公の魅力を表現しきれないのに対して、
そんなに面白いノウハウはそこまで数多くあるわけではなく、
このジャンルの難しさの一つが顕れてる。
また、練習風景や努力も非常に表現しづらく、
静的な部活マンガの難しさにも直面している感がある。
連載時間にして既に7年。
安定期と言えば安定期なのだが、
全国大会でもう一つ先の面白さが魅せれるかどうかで、
この作品がクイズマンガの金字塔になるのかが決まるのだろう。