「潮見知佳」の描く、
オカルト恋愛シリーズシリーズの第二弾。
三部作の中では、本作の出来栄えが一番良い。
20歳の時に命を奪われるという
悪霊の呪いを抱えながら、
心霊退治を続ける主人公「羅雪」と、
前作、「ゆららの月」から登場する、
もう一人の主人公「夜行」の二人を中心に描かれる、
心霊ラブコメ作品。
ストーリーの根幹にある悪霊の呪いや、
主人公や周囲のキャラクターの描き方も
前作より成長しているのが高評価。
何より主人公のキャラクターの強さが、
本作を全9冊まで続けさせた原動力だろう。
ちなみに、前作「ゆららの月」を未読でも、
本作は楽しめる作りになっているので、ご安心を。