24年である。完結まで24年。
途中何度となく連載雑誌が休刊になり、
流石にもう完結は無理かと諦めていたが、
結局24年かけて完結させてしまった。
まさに修練闘士(セヴァール)並のしぶとさである。
しかし、それだけ雑誌を変えても本作が続いていたのは、
やはり根強いファンがいたからこそ。
そして、その根強いファンを創ることになった理由はやはり、
序盤の神がかり的な面白さ故である。
特に、旧竹書房時代に発売されていた最初の4冊の
面白さは圧倒的で、恐らくほとんどのSHADOW SKILLファンは、
この時代に産まれている。
そこから徐々に勢いを衰えさせながらも、
世界の秘密が明らかになっていくアフタヌーン連載に
入っていくわけだが、如何せん、
作品が続けば続くほど、展開はマンネリ、
ストーリーは複雑化、となってしまい、
最後は、無理やりなんとか完結した結果に終わった。
特に絵柄に関しては、かなり人を選ぶところで、
毎回変わりまくる絵に、キャラクターへの
愛着が持ちづらくなるのも難点だった。
それでもやはり作品が未完で終わるよりは
ましという見方もできるので、
24年も続いた事に素直に敬意を表したい。
作者「岡田芽武」の、デビュー作にして永遠の代表作である。
SHADOW SKILL(11)<完> (KCデラックス アフタヌーン)
- 作者: 岡田芽武
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: コミック
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