エリートヤンキー三郎で大ブレイクした
作者「阿部秀司」が真面目に書いたヤンキーマンガ
それが「番長連合」である。
ヤンキー全盛期のマガジンにも存在しなかった、
番長による全国制覇という馬鹿馬鹿しい設定を、
当時最も勢いが弱かったチャンピオンで連載したのだから、
この頃の作者のセンスはやはり凄かった。
作品自体は、男気のある番長、その舎弟の弱キャラ、参謀役、
とキャラの立った3人組を中心に、
喧嘩を繰り返しては制圧領域を増やすという物語で、
単なる喧嘩の繰り返しになりがちなヤンキーマンガの世界に、
真面目に全国制覇というテーマを与えた点が、
素晴らしい設定だった。
反面、喧嘩自体は同じ展開の繰り返しになるので、
全16冊の完結も仕方なかったかもしれない。
特に参謀キャラの「堂本」はキャラが立っており、
スピンオフの「堂本ルール」も後年連載されたのだから
作者のお気に入りだったのだろう。
ヤンキーマンガ好きにオススメしたい。