今読み返すとやはり、
時代と寝た作品だったと確信させられる、
80年代少年ギャグマンガの傑作。
今となっては古臭く感じる絵柄も、
登場人物たちのドタバタ感も、
当時は全てが新しく感じられたことが懐かしい。
最も悲惨な最終回の一つとして、
長く語り継がれている作品ではあるが
文庫版にはさりげない加筆が加えられている。
そして、その単純な加筆が、
これ以上ないほど
作者の伝えたかった事を十分に伝えており、
当初の最終回とは全く違う読後感を与える事に
成功している点には感嘆させられる。
この仕事一つとっても、やはり、
「新沢基栄」というマンガ家は
天才だったのだろう、と感じた次第である。
ちなみに3年奇面組の巻末には、
秋元康の嫁・高井麻巳子からのコメントが寄せられており、
これもまた、時代を感じさせられる。
本作が懐かしい人は、
是非文庫版での再読をオススメしたい。
ハイスクール奇面組 文庫版 コミック 全13巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 新沢基栄
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- 作者: 新沢基栄
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