つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

北斗の拳

少年ジャンプの文化が
良いほうにも悪いほうにも混ざり合った、
武論尊」と「原哲夫」コンビの稀有な傑作。


核戦争後の世紀末に、
無残に敵を殺す北斗神拳という
今見返しても通用する斬新な設定と、
ジャンプ王道のバトル展開と爽快感。


ここで終われば不朽の名作だったと思われるラオウ編で
本来であれば完結する予定の作品が、
ジャンプ得意の引き伸ばし戦略で、
翌週から新章をスタートするという理不尽な状況に。


以後は北斗の拳データfileによれば、
原作者をもっても「それ以降の話はあまり覚えていない」との
悲惨なコメントを残した出来栄えになっている。


ただ、そんな清濁混ぜ合わさった作品だったからこそ、
世紀末のあの世界観に
相応しかったのかもしれない。



今更読んでいない読者も少ないかもしれないが、
唯一無二の「愛を語る暴力のマンガ」である。

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