(2012年評)
今でこそ映画化も控える「テルマエ・ロマエ」を筆頭に、
俊英達が揃うマンガ雑誌だが、
その足跡は決して容易なものではなかった。
そんな歴史を感じさせるのが、
本作「読もう!コミックビーム」である。
桜玉吉がひたすら「コミックビーム」を
推薦する4コマが続く本作。
編集長「奥村勝彦」と「桜玉吉」の
奇妙な友情を感じさせるこの1冊は、
ビームという雑誌の歴史を紐解く上でも、
重要な資料になる作品だろう。
それにしても、
しりあがり寿の「弥次喜多 in Deep」
志村貴子の「敷居の住人 」
森薫の「英國戀物語エマ 」
等のラインナップが次第に発掘されていく
その歴史は素晴らしいものがある。
是非このスタンスで、さらなる才能を世に放って欲しい。
そしてまた、
桜玉吉作品が読みたい。