昭和30年代に活躍した
少年探偵ダッシュくんは、
宿敵ドクロ博士のワナにかかり、
50年の間氷づけにされてしまう。
そして、自分の孫になるはずの
ヒロインひかりによって
現代に目覚めさせれたダッシュくんは、
再びドクロ博士との戦いに挑むのだが。。。
いくつかのレビューにもあるとおり、
最後のSF展開は大変秀逸で興味深いのだが、
いかんせん、それまでの伏線の張り方が複雑すぎる為、
どんでん返しに対しての納得感が薄い。
なにより全体的に
お色気とコメディ路線を続けてきた作品の為、
急にそこまで大掛かりな伏線を張られていても、
読者が困惑するといった残念さが残る作品。
SFは、切れ味の鋭さが命である。
どれだけ面白い設定を思いつけても、
それを読者にすんなりと落とし込めないと、
作品としては完成していない。
そんな印象を受けた作品だった。