最近さぼっていたので、新作をいくつか一気に。
ぼちぼち作品から期待大の作品まで順番に。
オールラッシュ! 映画を作る物語 vol.1 (BRIDGE COMICS)
- 作者: ねじがなめた
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
映画作りの助監督(ただし、下っ端)という主人公を舞台にした、
ストレートな職業作品。
設定も絵もストーリーも悪くはないが、どうにも 凡庸さが拭えない。
作者のもっている画力に対して、キャラクターが少し幼いのがその要因で、
少年・少女マンガ的な描写であればこの調子で良いと思うのだが、
青年マンガテーマだと少し荷が重い。
映画作りマンガは絶対面白いと思うのだが、なかなか課題の多い一冊である。
エッセー系作品を描かせたら天才的な才能を魅せる作者、
「ニコ・ニコルソン」の待望のオリジナル作品。
マンガ道場破りシリーズで出会った「羽海野チカ」の存在が相当大きかったのか、
作風的にかなり似てきている。むしろ、師匠と呼べるレベルで似ている。
フィクションの面白さなの中に、たまに素粒子の話を挟み込んでくる本作だが、
まだまだ、物理的な面白さは咀嚼しきれていないのが難点。
エッセーマンガの才能と、フィクションマンガの才能は別、
というのが個人的な持論なのだが、まだまだエッセーで魅せたレベルの
面白さには至っていないので次巻以降に期待。
これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~ 1 (マーガレットコミックス)
- 作者: 森こさち,青木祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/11/22
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
ベストセラー原作あり、との事で文句なく面白い作品だった。
経理のお金がぴったり揃う事が大好きで、人生安定が一番の
経理部の森若さんが、経理の仕事を通して発生する様々なトラブルと、
恋愛に巻き込まれていく本作。
少女マンガ的なお約束展開も抑えながら、経理という新しいテーマを組み込んで、
原作つきマンガの抜群の安定感を見せた本作。
「数字は合っています。なんの問題もありません!」
は毎回の決め台詞になってくれると恰好いいなぁ。
こちらは次巻も買うと思われる。
今回、一番の掘り出し物は本作。
HARUTAは結構癖が強い作品が多いので不安だったが、
「山」+「部活」というテーマにおいてはちょっと類を見ない名作の予感である。
運動経験ゼロの新入部員3人を迎えた大学の山岳部を舞台に、
世界最高峰を目指すような命をかけた激しい登山でもなく、
昨今流行りでつまらない飯マンガでもなく、
一般人にとっての山の魅力を、一生懸命伝えようとするのがよくわかる作品。
これは次巻も絶対に購入したい。
部活マンガ好きには絶対オススメできる作品である。
しかし、三月のライオンの伏線回収は凄かったなぁ。。。
本筋とは違うスピンオフ的な展開に最初は戸惑ったが、
まさか12年前からの伏線とは。。。恐るべし。