ロリコンの主人公が始めた、
誘拐した娘との親子「ごっこ」
という、強烈な設定に魅かれたのだが、
あらすじに期待し過ぎたのだろう、残念な読後感の作品だった。
可愛らしさ+シュールな絵柄だからこそ、
このどうしようもない世界観の難しい作品を、
面白く着地させられるかと期待していたのだが、
残念ながら絵柄通りの若干お花畑の結末だった。
哲学系のマンガをあまり読んでいなければ、
それなりにインパクトを残す作品ではあるので、
そこは誤解されないよう。
ただ、大人な精神世界系の
マンガを期待すると失敗する。
まぁ「スーパージャンプ」に連載した作品にそんな高尚なものを
期待するなよ、という話ではあるが。
「小路啓之」は設定とテーマの選び方は抜群なので、
その分だけ残念である。
ごっこ (小路啓之) コミック 1-3巻セット (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 小路啓之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: コミック
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