つれづれマンガ日記 改

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銀河鉄道999

作品名は圧倒的に有名だが、
既に発表から30年近く経過している事を考えると
原作未読の方も多いのではないだろうか。

イメージとして良く知られている
機械の身体を求めてメーテルと旅する星野鉄郎の物語は、

どちらかというと本当の主題ではなく、
銀河鉄道999の旅路で訪れる、
数々の星々の物語こそが、作者が描きたかったテーマである。

生の哲学ともいえる、
様々なテーマを具現化した空想の星々は、
答えのない問いを主人公「鉄郎」に投げかけ、
そして、旅をしながら少年は成長していく。

星のトラブルに巻き込まれては助かり、
最後には次の星に旅立つというストーリーは毎回同じなのだが、
銀河鉄道という斬新な設定があるために、
続きが気になってついつい読まされてしまうのである。

銀河を走る鉄道がレトロなSLであるという
その圧倒的なデザインセンスとオリジナリティは、
今なお、「松本零士」の最高傑作として語られるべき作品だろう。

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