チキタ★GUGU - つれづれマンガ日記　改

これだけネットで情報が探せるようになると、
知名度が低いのに面白い作品というのは、
なかなか見つからなくなるわけだが、
そんな中でもオススメしたいのがこの作品である。

人食いの妖怪に一家を惨殺された
主人公「チキタ」

彼が生き延びた理由は、
彼が滅多に現れないと言われる、
「マズイ体質」の人間だったから。

人食いは、マズイ人間だけは食べられない。

でも、そんな特別な人間も、百年飼育すると
物凄く美味しくなるという言い伝えがあった。

そんなこんなで、自分の家族を殺した妖怪に
飼育され、保護されるという
奇想天外な設定が、
最終的にあれほど綺麗な
エピローグに集約されるとは、
夢にも思わなかった。

そのストーリーたるや圧倒的である。

作者「ＴＯＮＯ」独特の可愛らしい絵柄の裏に、
全編を通して、圧倒的な死生観と構成力が活かされており、
最後まで一気に読まされてしまう。

この作品のように、
無駄な引き伸ばしのない名作は、
最近なかなか見つからない。

読んで良かった。
そう思わされる傑作なので、
是非一読をオススメしたい。

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