こんなにがっかりする作品も
久しぶりであったというのが正直な感想。
「えすのサカエ」の新作という事で、
完結してから読もうと思っているうちに
時間がたってしまったが、このたび、読了。
そのあまりのつまらなさに驚いた。
正確には、過去にヒット作を出した作者が、
こんなにもレベルの低い
次回作を出したという事に衝撃を受けた。
基本的には、ヒット作を一度出した作者は、
次回作以降も、その時の経験を活かして、
そこそこ面白い作品を描くものである。
勿論、人気商売なので、
次回作が必ずしもヒットするわけではないが、
マンガとして酷いレベルの作品を描くことはまずない。
しかし、本作は別。
荒唐無稽で説明不足はなはだしい設定や、
前作の使いまわしのようなキャラクター描写、
萌えに媚びたいのか、ドラマを描きたいのか
描いている作者本人もわからなくなっているストーリー
等々、全てにおいて悲惨であった。
タイトルの「ビッグオーダー」は、
「未来日記」完結後に、休みをもらえずに
強引に新作を創らされた
編集部からの「オーダー」
を意味していたのかもしれない。
その意味で、作者もまた被害者である。
よく休んでから次回作に取り組んでほしい。
