ひたすら締め切りを破る
作者「魔神ぐり子」と
お面の担当「小柳」の
苦悩の日々を描いた4コマ漫画。
まさに「楽屋裏」のタイトルに相応しく、
様々な言い訳で締め切りを破る作者と、
罵詈雑言で攻め立てる担当「小柳」のやり取りは
最早漫才であり、完全にマンガとして成立している。
「2月が勝手に28日しかないのが悪いんだ!」
「原稿とネームが同時に届くとか狂ってる!」
等々、あまりに切れてるフレーズに、
笑わずにはいられない傑作。
本編3冊が完結した翌月に、
代原として、続編の「貧乏暇なし編」が
無理やり開始させられている辺りも、
ギャグとして素晴らしい。
担当変更の影響もあり、
後半やや失速した部分もあるが、
業界の舞台裏が好きな方には是非オススメ。
ちなみにこれだけバカバカしい作品なのに、
貧乏暇なし編の最終巻に描かれている
作者の身に起きた出来事で、
物凄く泣かされてしまうのも、また悔しい。
表紙の3分の2が有名作者からの推薦文の帯で埋まって
表紙の絵が見えないという仕様は、
もはや伝説である。