桑田作品第二夜
「桑田乃梨子」の名が、
通りはじめた最初の作品が
本作ではないだろうか。
心霊現象お手の物の主人公「御堂」と
憑依体質だが絶対に霊を信じない「新名」
そんな二人のコンビの
学園生活を描く心霊コメディ作品。
中盤で二重人格ヒロインの
「御堂」の妹が登場してから、
ドタバタ感はますます好調になってくる。
また、この頃から既に、
オカルト系には相当強い作風を見せており、
以後、桑田作品と霊は、
切っても切れない関係が続く事になる。
初期桑田連載の中では最長の
全4冊が発行されている点も重要。(文庫は2冊)
初期作品群の中では、
安定した面白さを持つ定番の一つだろう。