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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

ギャラリーフェイク

1990年代男性系 総合4.0以上(殿堂入り)

鬼才細野不二彦が描く、
唯一無二の美術マンガ。

贋作を扱う「ギャラリーフェイク」のオーナー藤田は、
メトロポリタン美術館のキュレーター(学芸員)。

真贋問わず世界の名品が集う
アートギャラリー「ギャラリーフェイク」では、
絵画、彫刻、陶芸、骨董品と、
様々な分野の美術品が
時に静かな人間ドラマを産み、
時に陰謀溢れる冒険活劇の引き金ともなる。

掘ればいくらでも物語の泉がわいてくる本作のテーマだが、
残念なことに、多くのマンガ家は、この作品のテーマを
思いつけたとしても実際にマンガに落とすことはできないだろう。

マンガの中で美術作品の真贋を描く業は、
それほどまでに高いスキルが求められる。

違和感なく、マンガのページの中に
美術品を落としこむ細野不二彦の腕前は尋常ではない。
やはりアニメーター出身のマンガ家はその技術力において
一線を越えていると言えよう。

また、90年代というはるか昔に、
メトロポリタン美術館のキュレーターという、
斬新な設定を持ってきているところにも、
作者の慧眼が伺える。

マンガが本格的に
マンガの枠を超え始めてきた頃。

そんな時代の、記念碑的な作品といえるのかもしれない。

今もなお、本作を越える美術品マンガには出会えていない。

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