つれづれマンガ日記 改

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二十面相の娘

非常に良い意味で、独特の作品である、

莫大な遺産を継いだ令嬢と、怪人二十面相の物語で、
クラリスとルパンの続きを描いたかのような作品。


衝撃的な展開といい、設定といい、
なかなかに続きが気になる序盤に比べると、
中盤以降がやや弱いのは、
巻末で作者が語るように読者の希望に応えて
ストーリーに「ある変化」を加えてしまった故である。


マンガ家は読者の声も気になるところなので、
それに併せて作品展開を変えてしまうケースも
ままあることだが、やはり当初案のストーリーで進めたほうが、
最後のカタルシスは大きかっただろう。


ちなみに、本編全8冊のほかに、
過去編を描いた「うつしよの夜」と
完結編の「少女探偵団」があるので、
全部読まれたい方はそれも併せて読む必要がある。


作品の雰囲気と画風も大変マッチしており、
小原愼司」の他の作品が読みたい。

シリーズ通して全11冊。オススメである。

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