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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

うしおととら

1990年代男性系 総合4.0以上(殿堂入り) c4_長編(15冊超)

藤田和日郎」の、
いや少年マンガの最高峰の一つとして
名高い大傑作。

それが「うしおととら


確かに、これほどまでに
熱量を感じさせる作品は稀だ。


うしおととらを名作足らしめる理由は
いくつかあるが、
その一つが、長期連載にもかかわらず
無駄がない事である。


主人公たちの行動は明快であり、
33冊もの間、
物語を間延びさせる要素が何もない。


また、藤田作品はいつも
クライマックスが素晴らしい。


今まで描いてきたドラマを、
最終章に見事に集約させてくれる。
本作はその中でも、
畢生の出来栄えである。


そして、何よりも
この作品の中から放たれる情熱。
藤田節の熱さ。


「もし、オレが願えば、誰かが助かるなら、
もしも、オレが泣けば、誰かの涙を全部泣いちまえるなら、
オレは願うさ。何度だって泣いてやる。
そして立つ、立って戦う!」


昨今でこそ超一流クラスのマンガ家として
認識されている藤田和日郎だが、
その独特の絵柄から未読の方も多い作者であった。

しかし、それは本当に勿体無いことだ。
この作品はこの「絵」が良いのだ。


この「絵」でなければ描けないことがたくさんある。
泥臭く、野暮ったく、
だからこそ人間が一生懸命生きている姿を
描くことができる。


マンガ読みは必ず抑えておくべき傑作の一つである。

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