つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

あせびと空世界の冒険者

非常に丁寧に冒険ファンタジーを描いていた本作が、
急遽10巻で完結してしまい、ショックでしばらくレビューを放置していたが、
久しぶりに再読。

COMICリュウ休刊のあおりをうけてしまったのかわからないが、
急ピッチで今までの伏線を最終巻で回収しており、
これまでの冒険の結末としては、何とも勿体ない仕上がりである。

最終巻で明かされたウォルデシアとあせびの物語の伏線が、
十分良くできていただけに、この物語を急ピッチで巻き取らざるをえなかった
構成だけが悔やまれる。もっと面白くなっただろうに。。。

色々な雑誌で新しい作品が産まれるのは良いのだが、
面白い作品に日の目が当たる仕組みがもう少し必要で、
昨今の新作の乱発には少し辟易。
人気作品のリバイバルと、スピンオフ作品で消費される才能にもうんざり。

マンガというジャンルの人気上昇と相反して、
マンガ環境は冬の時代である。
作者「梅木泰祐」の次回作に期待したい。

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