早逝の天才として知られる「伊藤計劃」氏の
デビュー小説をコミカライズした本作。
小説は未読だが、その独特の世界観は、
活字から漫画という媒体に変わっても色褪せる事のない
オリジナリティを保った良作だった。
戦争を引き起こすような重要人物を主なターゲットにする
暗殺部隊の主人公「クラヴィス」は、
世界で引きお起こされている数々の紛争や内戦が、
たった一人の謎の男「ジョン・ポール」によって
引き起こされている事実を知らされる。
彼の正体を追うべく、プラハに潜入したクラヴィスは、
次第にその正体に近づいていき、同時に「虐殺器官」の
意味を知る事になるのだが。。。
本ブログでも2010年代の最高傑作として推している、
「勇者ヴォグ・ランバ」の作者「庄司創」が敬愛する
伊藤計劃氏の独特な物語が、全3冊にコンパクトにまとまっており、
サスペンス作品が好きな方には十分楽しめるだろう。