つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

HELLSING

まさに鬼才「平野耕太」にしか描けない傑作。

舞台は20世紀末のイギリス。
吸血鬼を狩る王立国教騎士団ヘルシング機関」の中に、
従属されている伝説の吸血鬼「アーカード」と、
その主人「インテグラ」の物語。

文字だけ読むと陳腐な設定だが、
この作者の手にかかると吸血鬼という創造の存在が
マンガの中で見事に再現されていくのだから、
その表現力には凄まじいものがある。

また敵キャラ含めて、記憶に残る存在が多く、
全10冊で完結している物語や構成も素晴らしい。

独特すぎる存在感から、
決してマンガ界における陽の存在ではないが、
陰のあるマンガを描かせたら現役最高峰なのだろう。

完結まで10年以上かかったが、
無事終わってくれて良かった作品の一つである。

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