未だ成功作品の少ない将棋というジャンルで、
ジャンプに挑戦した本作だが、今週号で完結。
作者「池沢春人」にとっては、
初連載作品よりも短命に終わる作品となった。
開始当初こそ、そこそこの面白さを維持していた本作だが、
結局のところ、キャラクターマンガに進むのか、
将棋マンガに進むのかが決まらないうちに
終了してしまった印象だった。
地味な「将棋」というテーマを、
少年ジャンプで連載するのは
やはり困難な選択肢であったわけだ。
打ち切り連載にありがちな最終回の中で、
唯一ヒロイン描写は力が入っていたが、
それにしても、最後までヒロインで
推し通したのには、少々驚いた。
本筋のテーマを投げ出して、
キャラクター漫画として締めたのは、
作者の本望だったのか、
読者サービスだったのか。
あとは、次回作のみぞ知る、といったところである。