総合評価・・・3.22
発症区、全3巻で完結である。
まさに打ち切り的な幕切れだったが、
正直、作品のレベルとしては3冊で終わらせるには
勿体ない作品だった。
超能力の発症という設定自体はありがちだが、
登場するキャラクターの突飛さに対して、
平凡な主人公「安田」の存在感や、
一見、下手なように見えて、
世界観をしっかりと構築できているグロテスクな画力等、
見るべき点は多かった気がする。
加えてテロリストなヒロインという設定は、
案外狂っていて良かったので、
もう少し続きが読みたい作品だった。
打ち切られてしまった背景は、
アフタヌーンというダークファンタジー系統の
主戦場で闘ってしまった事だろうか。
読み慣れた読者にの眼には、
ありきたりな異能力バトル漫画と映ったのだろう。
表紙詐欺をしないでも十分面白い内容なので、
作者「いとまん」の次回作に期待である。