つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

ギャングース

作者「肥谷圭介」と、貧困や裏社会に詳しい原案「鈴木大介」との
コンビが描いた裏社会で生きる若者の物語。

犯罪者への窃盗「タタキ」で日々の生活の糧を得る
主人公達の物語から始まる本作は、
様々な犯罪やヤクザ、裏社会の豆知識を交えて勢いよく始まったが、
徐々に現代社会の闇を描くというよりは、
そこから這い上がろうとする主人公「カズキ」の物語に変わっていった。

それが良かったか悪かったかの評価は難しいところだが、
裏社会豆知識マンガから成長物語に展開していったところで、
現実のシビアさや、冷酷さが減ってしまった点は難点だろうか。

特に最終章は、なかなか評価が難しく、
1点を除いてご都合主義が多すぎる点が難点である。

その意味で、序盤の本作が持つ面白さと、
中後半の物語の質は別なので、その点を注意して読むべき作品。

なお、作画はかなり独特なので最初で合わない人は
最後まで合わないだろう。

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