「こなみ詔子」といえば、
「あねさんは委員長」だろうか。
しかし、あの作品当時、
こなみ詔子が現在のような
スタイリッシュな方向性の
マンガ家になるとは予想できなかった。
本作は、そんな二つの時代の
中間あたりとなる作品だろう。
美形三兄弟が働く銭湯「つばめ湯」
そこの次男中学生と一夜を
過ごすことになってしまった
24歳OLヒロインという設定は相当危険。
さらに、序盤で子供まで生まれさせる荒業には
正直、期待させられた。
ただ、残念ながら、
その設定を十分に活かしきれず、
並のコメディ作品として
終わっている。
作者の作風の変遷を辿るという意味では、
目を通しておいても良い作品かもしれない。