煩悩寺で好評を博す秋★枝と、
独自のギャグマンガ路線を進む、
施川ユウキ原作による異色の作品。
トイレから離れられない地縛霊の花子さんが、
様々な人の人生と触れ合うオカルトコメディー。
昔からある「トイレの花子さん」だが、
本作のように「トイレ」ならば学校でなくてもどこでも現れる、
という一味を加えるだけで全く新しい作品になるのだから、
面白いものだ。
作品全体に関しての評価としてはまぁまぁといったところだが、
それ以上に評価したいのはオカルトの質の高さである。
まさか、このコンビの作品で怖い話が読めるとは、全く思っていなかった。
けれども、2巻に収録されている
「ビル」や
「タイムカプセル」の序盤等は
かなり上出来のホラーに仕上がっている。
施川ユウキと秋★枝の今までの作品を見る限り、
ホラー要素は皆無なので、どちらの才能によるものなのか
非常に気になるところだ。
あとがきで施川本人が、怖い話が好き、と書いているので
やはり彼の才能によるものなのだろうか。
しかし、怖い原作の雰囲気を上手く描いている秋★枝も侮れない。
この二人による本気のホラーマンガを読んでみたい。
そんな感想を抱かされた作品だった。
ハナコ@ラバトリー(2)(完) (CRコミックス) (CR COMICS)
- 作者: 施川ユウキ,秋★枝
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2012/01/07
- メディア: コミック
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