つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

鴨川ホルモー

原作小説のコミカライズなのだが原作は未読。

某サイトのレビューを見る限りでは、
原作ファンの方には評判が悪いようだが、
初見の私にとっては非常に面白い作品だった。

新勧コンパで「京大青竜会」と名乗る
謎のサークルに誘われる主人公「安部」

当初は普通のサークル活動の装いを見せる
京大青竜会」だが、その実、
秘密の競技「ホルモー」に青春を費やす
奇妙な集団であることが判明し。。。

とにもかくにも、この「ホルモー」という設定が秀逸。
しかも、それが途中まで
一切謎に包まれているという展開が面白い。

毎週の引きが必要な週刊連載では、
とてもこんな大胆な伏線の隠し方はできないだろう。
この辺りは原作つきならではの作品展開といえる。
また、原作の表現をなんとかマンガで再現しようと、
新しいコマ割りや、プロットに挑戦している
作者の姿が目に浮かび好感が持てる。


惜しむらくは1巻の表紙に登場する彼女である。
序盤における彼女はミステリアスな存在なのだが、

表紙に置かれていたことで、
メインヒロインであることが推測できてしまった。
これはいただけない。

些細なところからも、マンガ読みは情報を読み取ってしまう。
表紙といえど侮らずに作成してほしいものだ。

全三冊なのでお気軽に読める。
わりとお勧めだ。

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