つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

バラ色の聖戦

ベテラン「こやまゆかり」の近年の代表作と言えば、
やはり、これだろう。

30歳の日常生活で疲弊しきった専業主婦の「三木真琴」が、
ある事件をきっかけにモデルの世界に踏み込むことになるという
何とも爽快な設定に、つけたタイトルが「バラ色の聖戦」なのだから、
これはもう、完全にマーケティング勝ちである。

タイトルと設定を読んだ瞬間に売れると思ったら、案の定売れた。
それくらい本作には、30代女性の美と生活に挟まれる心の葛藤と、
良い意味でのマンガらしいカタルシスに溢れている。

全20冊の展開と物語も、
いわゆる昼ドラ的な要素を完璧に外さずに、
ライバルと挫折と逆境を乗り越えながら、
主人公が栄光を掴んでいく鉄板の展開でご都合主義すぎる、
だが、それがいい

なんだか複雑なマンガが多い現代なので、
これぐらい肩の力を読んで楽しめる作品が読みたい方にオススメ。

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