往年の名マンガ家「小林まこと」が、
長谷川伸の傑作を劇画化したシリーズだが、
シリーズ中でも屈指の出来栄えとなる本作。
本シリーズでは小林作品に出てきたキャラクターの
スターシステムを採用しているだが、
満を持して「三四郎」を主人公の配役にしているあたり、
作者の作品への自信が伺える。
「幼い時に別れた生みの母は、・・・
こう瞼の上下ぴったり合わせ・・・」
の名台詞に思わず震えがくるあたりは、
流石の原作者の腕前である。
そして、小林まことオリジナルのラストも清々しい。
時代劇作品が好きな方には是非オススメしたい名作である。