つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

いつもポケットにショパン

ベテラン「くらもちふさこ」による往年の名作であり、
主人公「麻子」と幼馴染の「季晋」の
ピアノと青春を描いた本作。

長期間にわたって読者から評価される作品が
必ず持ち合わせているものとして
主人公の魅力というものがある。

不器用で母親との関係が上手くもてない
主人公「麻子」が音楽と生活を通して、
徐々に自分の感性を育てていく。

作者のあとがきにも、巧く描けた点と
書かれていた通り、この主人公が
非常に魅力的なのである。

ピアニストの母親、幼馴染のもう一人の母親。
そして二人の確執と、その後のドラマ。

そんな舞台設定があるにもかかわらず、
主人公は常に「麻子」であり、
彼女の成長を眺めながら読者は物語を楽しむ。

だからこそ、時代背景が変わった現代においても
名作として通用するのだろう。

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