東北地方のとある村の中の、
小さな集落「小森」
そこで暮らす主人公「いち子」
大自然の中で描かれる四季の暮らしと、
美味しそうな食生活。
全てが便利ではないと頭では分かっていても、
都会の人が憧れてしまう田舎暮らしを、
自然マンガの天才「五十嵐大介」が
見事に描いている。
全2冊だが、中身は濃く、
ただ飯を食べているだけのように見えるが、
深い人生感に満ちた作品だ。
なんとなく手元に残る続けるマンガというのは、
こういった作品の事を言うのだろう。
昨今の食マンガブームに
のっかっているだけの作品とは
一線を画す名作である。