溝ノ口発の真っ赤なヒーローの物語も
全20巻で完結である。
アニメ化等凡そ想像できないほど、
ひっそりとマニアの間だけで読まれていた
小規模川崎ギャグ漫画が、
ここまで伸びる作品になるとは、
作者「くぼたまこと」自身も
予想だにしなかったであろう。
悪逆主人公サンレッドの
キャラクターも良かったが、
やはり誰しもが認める真の主人公
ヴァンプ将軍の功績は大きい。
料理が得意で、世間付き合いが上手で、
正義のヒーロー以上に街に馴染みながらも、
世界征服を企む悪の組織のボスであり、
おかん的な存在となる
このキャラクターがいなければ、
ここまでの本作の繁栄はなかっただろう。
マンガ史に燦然と輝く
悪の名キャラクターであった。
そんな将軍にもう会えないのは寂しい限りだが、
20冊の歴史を集めた、
最終巻の表紙も大変素晴らしいので、
なんともサンレッドらしい
本作の最終話を是非読んでいただきたい。