つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

行け!稲中卓球部

久しぶりに再読。

今更ながら、
「時代と寝た作品だったなぁ」
と思わされた。

当時稲中にどれだけ笑わされたことか。

正直、あれほどの衝撃を与えた
ギャグマンガは少なかった。


そして、傑作ギャグマンガ
悲しい宿命でもあるが
時を超えて読み返しても笑えないのだ。


これは、天才バカボンに始まり、
正直全てのギャグ作品に対して言えることだ。


あまりに笑いすぎてしまったネタは、
なんとなく読んでいて思い出してしまう。


または、それほどまでに
笑ったという事自体が、
当時の感情とリンクしすぎていて、
時間を経過した自分には
それほど笑えない。


そんな一過性の麻薬。
ただ、そこに至れる傑作は少ない。


発表から既に20年以上が経過し、
作者「古谷実」はギャグから
すっかり足を洗っているが、
時折見せるシュールな描写は、
稲中の思い出そのものである。

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