つれづれマンガ日記 改

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柴田さんちのエリザベス

これは久しぶりに勿体ない作品だった。

世界的な富豪の娘「エリザベス」が
お見合い手を間違えた事をきっかけに、
日本のしがないサラリーマン「柴田薫」の
お嫁さんになるという強烈な導入。
しかも、「薫」の家には前妻が残した、
連れ子が5人。

そんな生活の中に突如入り込んでくる、
セレブ妻という話だが序盤の頃は抜群に面白く、
正直、期待値は圧倒的に高かった。

しかし、中盤あたりから徐々に雲行きが怪しくなり、
終盤は、本作でなくても描けるような、
なんともいえない普通の着地になってしまった。

女性誌らしいアダルトさと、
内面の細かな描写に切り込んだ
面白さを併せもつ素材だっただけに
なんとも口惜しい結末である。

作者「野口ともこ」の次回作が
是非読みたい。

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