ベテラン「逢坂みえこ」による
往年の名作。
80年代に経営コンサルタント会社を舞台に、
女性と仕事をテーマにした
本作を描いた腕前は流石である。
この辺り、自身が経営コンサルタント会社に
在籍していた経験がなければ、
描けなかったであろう。
また、流石に約30年前の作品になるので、
仕事の描写にも隔世の感があるが、
仕事にまつわる人間関係の問題や、
男女の問題は、
今も昔もそれほど大きな違いはないようで、
その辺りの機微を巧みに描いている。
全3冊、途中でシリーズ連載が中断しているので
完全に完結しているわけではないのだが、
一つ一つのショートストーリーの
完成度は高い作品である。