つれづれマンガ日記 改

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県立地球防衛軍 完全復刻版

中津賢也」とくれば、
やはり、「安永航一郎」に続くわけである。

最近なぜか、完全版が発売されてしまった
県立地球防衛軍」。
どうして27年ぶりに復活させたのか、
全くもって理解に苦しむが、
80年代頃の空気感を感じる意味では最適な作品かもしれない。

その後の「陸軍中野予備校」も同様だが、
安永航一郎のもつ、壮大な設定に
極めてどうしようもない日常を持ち込む手法は、
もはや様式美ともいえる。

そして、最後の投げやりな最終回も、
あるいみお馴染みで、
当時は最終巻を読んでも、本当に終わっているのかどうか、
確信が持てないレベルだったことを良く覚えている。

そしてこの中途半端な投げやりさこそが、
中津作品と安永作品の最大の差であり、
作品全般に漂う、良い意味での頭の悪さと、
投げやりな物語をついつい楽しまされる私がいるのである。

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