つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

いいひと

高橋しん」の出世作。

スポーツメーカーの「ライテックス」に
就職を希望する主人公の「北野優二」。


彼の特徴は「いいひと」であること。
そして、現実のサラリーマン社会では
この特徴が周囲とのギャップを
見せることになり。。。


どこまで計算されて作ったかはわからないが、
サラリーマンと「いいひと」という組み合わせの
生み出す物語の幅は広く、大変素晴らしかった。
ただ、中盤以降は「いいひと」ゆえに、
主人公の向かうべき方向性が見えづらくなってしまった
感じがあったのは残念。


特に、以後のこの作者の特徴である、
女性絡みの部分を強く出しすぎたのは、
もともとの本作のテーマとも相性がよくなく、
中途半端な印象を与えてしまった。

しかし、最終的には「いいひと」らしい結末を迎えたので、
作品としては合格点だろう。


しかし、この頃の高橋しんは、
面白い漫画を描いていたなぁ。。。

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いいひと。(26) (ビッグコミックス)