十週打ち切り。
それは、少年ジャンプにおける名誉の戦死。
およそこのレベルになると、
第一話を読んだ時点で、
続かないな、とわかる。
そして、その読みが
外れることは殆ど無い。
けれども、多くの読者が
長期連載や映画化を
予測できなかったであろう
偉大な作品が本作である。
ガモウひろしは今でこそ、
大場つぐみとしてその才能を
開花させているが、
当時のレベルを見れば
明らかに底辺である。
くだらなさ、という意味では凄いが、
面白いマンガとは言いづらかった。
しかし、読んでいくと、段々と、
そのくだらなさが中毒になってくる部分がある。
ラッキーだけで適当に勝つ主人公が
意外に気に入ってくる。
バトルにバトルを続ける、
ジャンプテンプレ展開も
なんだか許せる気分になってくる。
そんな、
なんとも不思議な思い出の残る作品である。