定番の名作である。
少女マンガ家は数多いれど、
「川原泉」に取って代われる人材はまずいない。
面白さという意味では、
他にもオススメできる作品は数多あるが、
個性という意味で
このマンガ家を超える存在は稀有である。
さすが教授。
作中に展開される幅広い雑学。
お嬢様学校に通いながらも
どうしようもなく猫かぶりな主人公達。
全体を通してのストーリー性はあまり重視されず、
最初から最後まで一貫して
各々が自分達の道を行く物語。
どれをとっても80年代少女マンガとしては
未踏すぎる領域に踏み込んでいる作品だった。
その前衛性に今後も期待したい。