週刊少年マガジン史上においても、
その知名度において上位に
君臨するキャラクターは、
やはり、本作の主人公
「鬼塚英吉」ではないだろうか。
当時のマガジンにおける、
「カメレオン 」や「特攻の拓」など、
ヤンキー系作品の中でも一際目立つ、
「面白さ」と「かっこよさ」を持つ主人公だった。
しかし、そんな偉大な主人公も、
最初から素晴らしかったわけでは全くなかった。
序盤は、単なるヤンキーギャグマンガであり、
すぐにでも風化してしまう可能性のあった本作が、
名実と共にマガジンの看板作品足りえたのは、
「ミッドナイトエンジェル編」があったからこそだろう。
この辺りのストーリー展開は素晴らしく、
「今日から俺は!!」の三橋と伊藤が
開久に殴り込みをかけた展開と匹敵する、
ヤンキーマンガの名シーンである。
その後、このキャラクターが、
GTO以後、長きに渡って活躍し続けるのは、
周知の事実である。
当初はギャグ路線で、その後、シリアスという展開は、
「キン肉マン 」にも見られた
過去多くの作品が成功させてきた、
ストーリー転換の王道なのである。
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