つれづれマンガ日記 改

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はねバド! 15巻ネタバレ感想と次巻への期待

 

 
最近、はねバド!しか新刊レビューを書いてない気がする。

そのくらい、美少女マンガの皮をかぶったこの本格バトミントンマンガに
すっかりハマってしまっていたわけだが、
ここ数巻の怒涛の勢いからやっと解放された感がある
インターバルとしての15巻だった。

作者の最もお気に入りのキャラクターとなる志波姫との決着がどうなるのか、
前巻のヒキが凄まじかっただけに猛烈に期待していたのだが、
残念ながら少し勢いの落ちる内容だった。

というか、10巻以降から続いていた神がかった試合展開のテンションが
ここまで続いていたのが凄すぎただけであり、
多少、元に戻ったともいえるのだろうか。

そんな強烈な試合展開の後遺症なのか、72話のぶっ壊れ方は尋常ではなく、
作画もキャラクターも色々おかしい。
作者「濱田浩輔」は以前、試合描写の際にのめりこみすぎてしまう
といったコメントを残していたが、明らかにこの壊れ方は、
作者の精神の壊れ方がそのまま表れているような内容だった。

このままだと決勝戦は究極に鬱な展開なのかと心配していたが、
74話からは見事に王道青春マンガの顔に切り替わっており、
安心して読めるマンガに戻っている。

この二人の決着が、過去からの母親との伏線を絡めて、
どんな内容になるのか次第で、
この作品がバトミントンマンガの金字塔になるかどうかが決まるだろう。

「皆 強かったよ」の流れからの
「最後に一番強い人を決めよう」のコマは抜群の腕前。

ここまで魅せれるマンガを描けるようになったのだから、
最後は純粋なエンターテイメントとしての面白さを追求してほしいものである。