面白い。
物凄く面白い。
知っている人は確実に知っているが、
知らない人は全く知らない、
局地的マンガ家「松本英子」
散歩の達人の頃から大ファンであり、
メジャーになるのを今か今か、と待ち続けているが、
サブカル的な存在の王者のポジションを
維持し続けている作者である。
今回は、主人公キャラが
いつもの「松」の字のキャラクターではなく、
多少可愛らしい女性キャラで描かれており、
おまけに最近流行りの食レポジャンルなので、
どうなる事かと不安に思っていたが
完全に杞憂であった。
ちくわぶに、甘食に、かんぴょうと、
どんなキャラで描こうと、
松本英子は松本英子であり、
その個性が全く薄まらないのがスゴイ。
何が面白いのか全く説明できないが、
昨今、巷に氾濫している
食レポ系マンガとは一線を画すクオリティ。
絵が上手いのではなく、世界を描くのが巧い作者であり、
エッセイマンガとして完成されている。
才能というのはやはり、
この作者にこそ相応しい言葉である。
それにしても、本作の
新しいマスコットキャラクターが可愛い。
新しい「松本」ファンが産まれる
きっかけになると良いのだが。