つれづれマンガ日記 改

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きりきり亭のぶら雲先生

きくち正太は、やはり「おせん」が有名なわけだが、
その裏番組的な存在ともいえるのが本作。

日本の伝統を受け継いでいる点は同じだが、
キャラクター設定は真逆で、
自分の人生を時に怠惰に、
時に情熱的に生きる主人公「ぶら雲先生」

欠点はやはり、2つの作品の特徴が、
後半混ざってしまった点だろうか。

作者が同じな分だけ、語られる薀蓄も似てしまい、
結果として2つの作品を連載させる意義が減ってしまった。

また、序盤は主人公の先生を、
魔女や呪い師の類で描くつもりだったのだろうが、
その伏線が後半完全に無くなってしまった点や、
作品単体として完全に完結しているのかわかりづらい点など
構成力の弱さも作品としては難点。

ただ、「ぶら雲先生」単体のキャラクター造詣は非常に秀逸であり、
優等生キャラでないからこそ楽しめる面白さがある。
下ネタに抵抗が少なければオススメできる。


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