つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

青春少年マガジン

週刊少年マガジン50周年企画で
各種賞も受賞した作品なので、ご存知の方も多いだろう。

そもそも、この作者「小林まこと」という人選が良い。

小林まことは、今でこそ知名度が下がっているものの、
「1・2の三四郎」の人気は圧倒的で、
当時にしては珍しく続編まで創られた作品である。


そんな作者が振り返る自伝史的作品なわけだが、
漫画家という職業が、まだまだ一般的でなかった時代を
背景に描かれる内容、これが素晴らしく面白い。

特に、孤独に陥りがちな仕事の中で描かれる
新人同士の友情が最高で、
ラスト付近の展開は、泣かされてしまう。
この辺り、事実をベースに描かれている作品の強みである。

勿論、美化されている部分も多分にあるだろうが、
それでも50周年企画の名に相応しい名作であった。

マンガ好きは必ず抑えるべき名作だろう。

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